BS2年「植物バイオテクノロジー」2学期DNA分析実習完了報告
バイオサイエンス科2年生生命科学コース専門科目「植物バイオテクノロジー」2学期実習が完了しました。
昨年まで3年生で取り組んでいた「植物バイオテクノロジー」が本年度のカリキュラム変更で2年生で行うことになりました。スケジュール的には昨年まで1学期後半から2学期前半にかけて行っていたDNA分析実習が、本年は2学期全体を使い、やや余裕をもって行えるようになりました。
9月、先ずは米・ムギ1粒からのDNAを抽出し、PCR増幅でした。以前は試薬が高価でSSH事業以降、課題研究で4、5人しかできなかったDNA分析ですが、いろいろコストカットの工夫と科の支援で3年ほど前から20人2クラス、計40人規模での実習が行えるようになりました。
その後、蛍光色素の標識、数回の精製操作の後、10月中旬にはDNA分析装置の設定とサンプルの最終調整です。
さて、得られた結果は、ちゃんとお米と大麦のDNAの違いを検出できましたか?
今年の2年生は、とてもきれいな解析データを全ての班で得ることができました。
最後は、インターネット経由でアメリカのデータベースをお借りし、出てきた結果をチェックです。
オオムギのサンプルに「イネ」という検索結果が出てきちゃったりして・・“どこで、取り違えたの・・・?” とわいわいがやがや、レポート考察はちょっと悩ましいですねえ。
カリキュラム変更で、DNA分析が2年生で終わるので、今年の3年生では遺伝子組み換え・ゲノム編集実習が組み込まれ試行されました。
教室だけではなく、実際に実験実習しながらバイオ技術と生命科学の理解を深めていく農業高校ならではの勉強ですねえ。BS科はちょっと農業っぽくない感じもしますが、これからの食品や農業生産の新しい世界を切り開いていく生徒諸君の力になっていく実験実習に間違いないですよね。
がんばれ諸君。レポートの提出が済んだら、目の前に期末考査だ!