バイオサイエンス科生命科学コースでは、昨年度から専門科目「植物バイオテクノロジー」の履修学年が３年生から２年生に移動しました。バイオサイエンス科の「植物バイオテクノロジー」では培養技術とDNA分析技術に取り組みますが、「課題研究」で行われている探究的な実験を昨年から培養技術分野でも新たに設け、実施しました。

クラスによって対象とした植物が異なるのですが、ゴマノハグサ科のリナリア（別名ヒメキンギョソウ）について取り組んだクラスが５班２０人がかりで、１５もの条件を設定した実験において、いくつかの条件で花芽誘導に成功し、この３月下旬にインビトロ（無菌培養条件下）で開花しました。調べた範囲ですが多分世界初です。

バイオサイエンス科の植物バイオ分野で課題研究に取り組む人は一人１テーマでコツコツと取り組んでいますが、大人数で一挙に進める研究も成果に近づくためには有効というところでしょうか。バイオ科関連分野の就職先は基本的にチーム取り組む仕事ですし、大学進学後の研究室でも多くの学生の中で卒業研究が行われます。新年度も専門科目の実験実習に全力で取り組んで将来に向けて力をつけていこう！

なお、このリナリアの開花も条件によって、葉や花のかたちや大きさがやや違うようです。今後、専門部や「課題研究」でこのテーマに取り組む人が現れるといいですね。大きな成果が期待できそうです。頑張れバイオ科生諸君！！