「ゲノム編集技術」についての特別授業がありました。
8月8日(月)の午後、本校視聴覚教室において、あたらしい品種改良技術である「ゲノム編集」について特別授業が行われました。この授業は、農林水産省の関連事業として行われているサイエンスコミュニケーションの一環として実施されました。
この特別授業には、バイオサイエンス科の生命科学系の農産加工部、微生物部、バイオ研究部の2年生を中心とした1、3年生を含む約30名が参加しました。講師には、元農林水産省職員の横田先生をお迎えして行われました。
受講後、参加した3グループの代表からの質問の後、多くの生徒が横田先生の元に直接質問に伺っていました。あたらしい技術の原理と可能性そして課題について熱心に受け止める生徒のみなさんの姿勢が垣間見えとても頼もしく思えました。
今回、貴重な機会をいただきました関係各機関の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。また酷暑の中、遠方よりお越しいただきました横田先生はじめ事業関係者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
<<特別授業の数日後に横田先生から校長のほか今回の特別授業の担当教員らにお便りをいただきました。先生にお許しをいただいた上、このブログで紹介させていただきます。>>
先日はお忙しい中ゲノム編集講義の場を設定いただきありがとうございました。
これまでに、多くの高校や大学を回って講義をしてきましたが、農業や農政の根源的な課題についての質問を受けたことにはびっくりするとともに非常に楽しく思いました。
講義の中での、まさに農業と自然環境の関係についての質問は、私自身農林水産省を志したときからの大きな課題だと思っています。
また、講義の後で、日本の自給率を上げることは可能か、どうすべきか、という質問も受けましたが、そこまで高校生が考えていることに感銘を受けました。
20年以上前になりますが、農林水産省が初めて自給率目標を決めた際には、私も主要メンバーとして参画していました。
そのころは、まじめに考えている官僚は少なく、わずか数名が必死になって頑張っていたことを思い出しました。
なかには、遺伝子組換え技術を活用して新しい品種をつくりたいという生徒さんがいたことにも感銘しました。
府立園芸高校はすごいと思いました。
(先生ら)の導きがあり、グローバルGAPでも最も大切な「自ら考える」を生徒さんに実践してもらっているからではないかと思いました。
今後も生徒の皆さんがどんどん成長して、日本をそして世界を背負っていくような人物に育っていくことを期待しています。
今回は本当にお世話になりました。
今後もよろしくお願いします。
GAP普及推進機構 理事長
横田コーポレーション 代表
横田敏恭