農業高校の農芸化学系としては当然の実験ですが・・
本日(1月25日)、バイオサイエンス科2年の専門科目「バイオサイエンス基礎」(旧「応用微生物」)のアルコール発酵の関連実験において、大阪府農業教育研究会の研究授業が行われました。
実験は、〇種麹(たねこうじ)をつかって蒸し米を麹にし、アミラーゼ(でんぷん分解酵素)抽出します。 〇アミラーゼを用いてコメを糖化させ「甘酒」を作ります。 〇この甘酒に酵母を入れてアルコール発酵をさせます。いわゆる「濁り酒」でしょうか。 〇最後の段階で、この濁り酒を蒸留し、アルコールを分離します。これは、「米焼酎」でしょうか。全3回6時間の実験です。最後はアルコール度数を計測します。
日本酒を作る場合の手法は、専門的には並行複醗酵といいますが、授業ではこの後、ワイン醸造などの手法である単醗酵について実験がスタートします。
写真奥に見えているのが蒸留装置です。リービッヒ冷却管という器具がが使われています。
手前の三角フラスコにたまってきたものが、純度の高いアルコールです。
このような実験を見ると、バイオサイエンス科が単に食品系学科ではないことがわかりますね。