校長室より

校長室より

第9回探究創造を実施しました。

9月25日(土) 土曜日授業「探究創造」第9回を実施しました。
探究創造では、生徒の主体性を高め、科学的・探求的なマインドを育むことにより、「課題研究」の授業や農業クラブ活動における研究プロジェクトを充実するとともに、大学入試等で必要とされる柔軟で論理的な思考の醸成につなげていきます。
今回は、バード・デザインハウスの鳥山大樹先生を講師に迎え、園芸高校の魅力化について考えてみました。
テーマは、「フレッシュカート園芸を人気店とし、園芸高校のブランド化にする」です。
フレッシュカート園芸とは、トレーラーハウスを改造した店舗で、校内の東門付近(北豊島中学校前)にあります。
ほぼ毎日、生徒たちが育てた野菜や果樹、草花、花壇苗を中心にジャムなどの加工食品も販売しています。スーパーマーケットなどよりも新鮮で安いのが大きな特徴です。
このフレッシュカート園芸をもっと魅力あるところにし、地域の人の来店頻度をあげ、ファンになってもらい、ひいては園芸高校の1つの象徴(ブランド)に育てることを目標としました。

鳥山大樹先生

数々の地域ブランド商品を開発されている鳥山先生からは、ブランド力をつけるためには、「商品力」「営業力」「デザイン力」の3つが重要であり、「目立つ」→「理解できる」→「好感が持てる」といった表現のポイントがあることを学びました。
また、写真を用いて、実際に販売実績をあげられている店舗では、販売につながる理由(販売スタイル)が確立されていることも教えていただきました。
ところが、まさかと思いましたが、フレッシュカートを知らない、見たことない生徒も多く、まずフレッシュカートを実際に見てみることから始めました。

  

 

  

 

  

実際に観察してみて、生徒たちは、それぞれが強みや弱み(課題)に気づきました。それらを明らかにするため、グループごとでまとめました。
さらに、それらをもとに、自分たちでフレッシュカートの新たなコンセプトとネーミング案を考え、発表につなげました。

  

  

弱み(例)
階段の手すりが壊れており、大変危険である。
ロゴの看板が壊れている。
店の周りの地面に石が敷いてあるので、車イスでは近づきにくい。
駐輪所はあるが、自動車は駐車できない。
現金のみで電子マネーなどが使えない。
店内のテーブルが汚い。
生徒が販売していない。
校舎から遠いので生徒が購入しづらい

コンセプト(例)
学校ならでは また来てほしい 安くて安全安心 地域と身近な 生まれ変わった
生徒が接客

ネーミング(案)
このままでよい
Heaven’s Engei
ミニマルシェ園芸

今回はフレッシュカート園芸に着目し、課題発見・解決のプロセスを学ぶためのワークショップを行いました。今回の手法を身に着けることにより、様々な課題の解決につなげていくことができます。
学校としても生徒たちの考えた案を大切にしフレッシュカート園芸を本校のブランドにつなげていけるよう取り組んでいきたいと思います。まずは、危険性の高い階段の手すりの改善から始めます。