お知らせ

お知らせ

福島県で開催された「高校生未来サミット」への参加報告です。

11月20(日) 第1日目

2年生の探究創造を選択する生徒15名が福島県を訪問しました。

大阪空港から仙台空港に行き、バスで福島県内を移動します。ここからは福島大学で農学を学ぶ学生たちが合流。

 

 

まずは、相馬市で玄米の全袋検査を見学しました。ここでは、今でも、すべての玄米で放射能量の検査が義務づけされています。

続いて、浪江町の請戸小学校を見学。請戸小学校は、海岸付近に位置し、津波による大きな被害を受けましたが、これまでの避難経験などにより被害児童をひとりも出さずに、避難させることができた学校です。当時のままで保存され、見学もできます。

 

 

また、今回の未来サミットを主催された福島農民連の佐々木さんの経営する牧場カフェでアイスクリームをいただきました。絶品でした。


宿泊する福島市の土湯温泉のホテルYUMORIでの夕食は、すべて地元産で、フレンチのシェフによる料理。美味しくいただきました。

 

 

夕食後は、映画「食の安全を守る人々」を鑑賞。子どもたちへの影響という視点から、農薬の使用やゲノム編集による農業生物の課題について学ぶワークショップを行いました。
明日は、福島大学に行き、大学生とともに学びを深めていきます。

11月21日(日) 第2日目

土湯温泉ホテルYUMORIで朝食をとり、徒歩で小水力発電の見学に向かいました。土湯温泉のある地域は、東日本大震災で被災後、観光客が激減するなど厳しい状況となりました。そのため復興計画が立てられ、その1つとし自然エネルギーを活用した取り組みが進められ、近隣の砂防堤防を利用し小水力発電が行われています。

その後、バスでアグロエコロジー試験圃場を見学し、福島農民連の根本敬会長から説明を受けました。あだたら食農Schoolfarmと呼ばれ、有機栽培や不耕起栽培など、生物や土壌、微生物など生態系機能を持続可能な利用を行うことを目標としています。原発事故によりより安全な農業を見直していく動きの中、それらの活動を検証し普及を図っておれらました。

続いて、二本松ソーラーシェアリングを見学しました。ここは、約6ヘクタールの敷地に高さのあるソーラーパネルを設置し、600世帯分の電力を生み出すとともに、地上部では農業を行うといった新たな発想が取り入れられています。少し前にはシャインマスカットの苗が植えられ、本格的な栽培がスタートしています。

 

最後の訪問先である福島大学に到着しました。昼食をいただいた後、食農学類の棟を見学しました。食農学類は、4つのコースから成り、これまでの農学部の手法にとらわれることなく、食や農について学べるユニークなカリキュラムがあると伺いました。中でも食品成分を分析する高度な機器が多くあり、研究レベルの高さを知ることができました。

ここでは、今回のイベントで学んだ内容について、参加した高校生、大学生、大人全員がそれぞれの感想や意見を出し合うといったワークを通じ、この2日間の振り返りを行い、仙台空港に向かいました。