川口泰司さんによる人権教育講演会を開催しました。
11月27日(金) 池田市文化会館(アゼリアホール)で令和2年度人権教育講演会を開催しました。
この日は、生徒全員を検温するとともに、手指のアルコール消毒、マスク着用、ホールの換気を徹底するなど、新型コロナウイルス感染防止に努めました。
さて、今回の講師は、山口県人権啓発センター事務局長として活躍されている川口泰司さんです。
川口さんは、愛媛県宇和島市の被差別部落に生まれ、中学時代、同和教育に本気で取り組む教員との出会いから解放運動に取り組むようになられました。
今回の講演テーマは、「ネット時代の部落差別の現実~寝た子はネットで起こされる!?」です。
川口さんによると、部落差別への市民の疑問として、①「今でも部落差別ってあるの?」(身近に感じない=差別はない)②「そっとしておけば、自然になくなる」(寝た子は起こすな)③「自分は差別しないから、関係ない=学ぶ必要もない」(無知・無理解・無関心)の3つに分かれるとのことです。
そのような中で、ネット社会の進展により、デマやフェイク情報の拡散、蓄積などによる差別の扇動が起きており、同和教育に対する正確な理解や知識が乏しい若者などが巻き込まれているとのことです。
1時間半に渡る川口さんの心温まる素晴らしい講演を通じ、生徒たちは、部落問題の現状を学び、ネット社会における自分の行動についても様々な助言をいただきました。本当に充実した時間となりました。
本校では、同和教育をはじめ、人権教育を推進し、生徒たちに豊かな心を育んでいきたいと思います。