箕面止々呂美でのユズプロジェクトが毎日新聞で紹介されました。
箕面市北部の中山間地に位置する止々呂美地区では、江戸時代頃から実生(みしょう)ユズの栽培が行われてきました。ユズは、一般的に接木により育てますが、種から育てる実生ユズは、香りが高く、大粒で、高級品とされていますが、接ぎ木よりも収穫できるまでの期間を多く要するのが難点でもあります。
また、ユズは、ヘスペリジン 、リモネン、ナリンジンなどの有効成分を含んでおり、多くの優れた効用が期待され、特に実生ユズは、世界中から注目されています。
一方、近年、止々呂美地区でも、後継者不足により管理されていない木が増えてきています。そのため、本校では、昨年度から、ユズの収穫、剪定などの樹木管理に加え、企業と協働しユズを用いた加工食品等の開発を本格的にスタートさせました。
昨年、11月から12月にかけて、止々呂美地区に赴き、フラワーファクトリ科の果樹クラブの生徒を中心に収穫作業を3回行いました。ユズの木は、5メートルほどの高木であること、枝には、鋭いトゲがあることから、危険性が高く、収穫するのに大変苦労しました。それでも収穫したユズは約1300㎏。
学校に持ち帰り、鮮度が落ちないうちに、バイオサイエンス科の生徒たちを中心に手作業により果汁を絞りました。それらのユズ果汁を本校同窓会(大園同窓会)に提供することでユズポン酢の製造に至りました。
このことは、4月6日(土)の毎日新聞で紹介されました。
4月8日(月)の入学式では、早速、入学生の保護者やPTA役員の方々にユズポン酢を販売することができました。
今後も、同窓会や地域、企業、大学など、様々なネットワークを活かし、社会や産業の発展に貢献できる人材を育成することにより、地域に信頼され、誇りとされる学校をめざしていきたいと思います。
ユズの収穫
ユズ果汁の搾汁
ユズの剪定
ユズポン酢の瓶ラベル貼り
入学式でのユズポン酢の販売