校長室より

校長室より

シンガーソングライターの悠以(ゆい)さんによる人権講演会を行いました。

11月30日(金) 池田市文化会館(アゼリアホール)にて、シンガーソングライターの悠以(ゆい)さんを招き人権講演会を行いました。
悠以(ゆい)さんには、男性として生まれましたが、心が女性といった「性同一性障がい」があります。
高校時代まで、性別へのコンプレックスがあり、「性同一性障がい」を隠していたことから、学生服(学ラン)の着用、男子トイレの使用、水泳の授業など、男子として扱われ、とても辛い生活を送られてきました。
学級担任に「性同一性障がい」のことを打ち明け、相談してからは、水泳の授業は見学・レポート、着替えは保健室で、体操服は夏でも長袖を認めてもらうなど、少しずつ理解が進んだとのことでした。
そして、卒業式の前日にやっと、クラスの生徒たちにもカミングアウトでき、みんなから認めてもらうことができました。
さらに卒業後に名前を悠以(ゆい)に変え、歌手になることを決めるといった人生のスタートラインに立てたことを大切にされていました。そして今年4月から大手プロダクションのホリプロとの契約が始まったそうです。
悠以さんから生徒たちには、LGBTの理解を促すとともに、「みんながともにスタートラインに立てる社会にして欲しい」といった熱いメッセージを送ってくれました。

歌においては、彼女は、男性と女性の声を使い分けできる、素晴らしく圧倒的な歌唱力をお持ちで、驚きと感動の中に引き込まれました。
彼女から「自分らしく生きる大切さ」と「パワー」をいただき、本当に素晴らしい人権研修会となりました。
講演後は、お礼の花束を贈呈した生徒会長の村上君と、ちゃかり記念写真を撮らせていただきました。
悠以さんありがとうございました。今後のさらなる活躍をお祈りします。