オーストラリア研修5日目~最終日
とうとう研修旅行も最終日になり、皆オーストラリアを去ることを惜しんでいました。今日はスプリングブルック国立公園の見学をしました。
国立公園ではまず2か所の展望台を巡りました。オーストラリアの中でも自然にあふれた場所で、植物のたくましさを実感しました。それぞれの植物が工夫を凝らしていおり、特に印象深かったのは、下の写真にある「絞め殺しの木」と呼ばれる、イチジクの一種の植物です。ユーカリなどの他の木の上に落ちた種がその木の上で成長し、生い茂ることで元の木が枯れていき、またその枯れ木を養分にどんどん成長する逞しい植物でした。
また、展望台では亜熱帯、温帯、寒帯の3種の多雨林群が一望できる珍しい風景を見ることが出来ました。すぐそばに滝(写真の右側)が流れているため、湿度がある程度高くなっていることもその一因だそうです。
次の展望台では肌寒い寒帯の雨林の中を歩いていくと、急に開けた場所があり、非常に遠くまで見通すことが出来る場所がありました。生徒達もこれほどまで遠くを見渡せることに感嘆の声を上げていました。
下の写真はパノラマでの様子です。少々見づらいですが、奥に海があります。
ちょっと運動をしたため、お腹が空いたところでちょうどお昼ご飯を食べました。かぼちゃスープとビーフパイまたは野菜のフォカッチャを楽しく食べました。
公園内で最後に訪れた場所は、鳥に触れ合えたりアボリジニの方々がどのように植物を利用してきたかを見ることが出来るところでした。インコの一種の鳥で、非常にカラフルな鳥でした。生徒たちはヒマワリの種を手に持ち、鳥が近づいてくることを待っていました。初め3分程度は全く寄ってきませんでしたが、警戒しながらも近づいて来て、最後には手に乗って無心で食べていました。
ちなみに道すがら下のようなコアラ注意やカンガルー注意の看板がありましたが、残念ながらこの旅ではコアラを目撃することが出来ませんでした。パドゥメロンと呼ばれる小さなワラビーの一種は見ることが出来、静かに近づいて生徒は写真を撮っていました。
国立公園を離れ、オーストラリアでの最後の食事をとりました。中華料理屋での晩御飯でしたが、日本の学生の団体客で溢れかえっており、まるで大人数での修学旅行に行っているような雰囲気でした。
お腹一杯になった後に飛行場に向かい、お世話になった旅行会社の方とお別れをし、台湾まで飛びました。オーストラリア出発がほぼ日が変わる直前で、台湾には翌日朝に着く非常にしんどいものでした。しかしながら、台湾に到着してからがもっと長いものでした。乗り換えの都合で8時間程度台湾の空港で待つことになりました。この旅行で一番この時間が生徒たちは疲れていました。
3月11日の6時ころに関西国際空港に到着し、この研修が終了しました。この6日間天候にも恵まれ、怪我やトラブルなく全員が無事に戻ってくることが出来ました。
参加した生徒の方々は勿論、保護者の方々のご協力なくして、この研修は成功できませんでした。教員を代表して今一度厚く御礼申し上げます。