合格体験記(京都教育大学) KR生徒
進学先:京都教育大学教育学部 技術領域専攻
入試区分:学校推薦型選抜(専門高校推薦)
- どのように進路を決めたのか?
園芸高校の授業において、各自一本の畝を受け持ち、野菜を栽培するなかで、雑草や害虫、害獣、連作障害などに悩まされ、野菜づくりの難しさを実感しました。この実体験をもとに、現実に目前で起きている問題の解決に向けて、雑草や害虫・害獣防除などの研究に取組み、食と農、生さ物を含めた環境のつながりを学ぶことができました。私は、この素晴らしい園芸高校での体験を未来の後輩たちに伝えていきたいと思い、園芸高校の教員になることを志し、京都教育大学に進学することを決めました。
- どのような準備をしたのか?:
日常の授業や実習が園芸高校の教員になるための実践であることから、全力で取り組みました。また、毎週小論文の授業があり、環境やエネルギー、SDGs等の課題が次々に出され、論文の書き方から課題の掘り下げ方まで学ぶことができました。さらに、参加可能な競技会や発表会等は全てチャレンジしました。入試直前には、過去問や出題傾向に浴った面接練習を繰り返し行いました。
- 学校生活やクラブについて:
私は農業高校ならではのクラブ、測量部とビオトープ部に所属していました。測量部では部長を務め、全国平板測量競技大会を目指して、日々練習に取組みました。ビオトープ部ではバタフライガーデン班に所属して、50種類のチョウを呼ぶための庭づくりをしました。また、ジャコウアゲハを幼虫から育て、放蝶も行いました。農業クラブ役員では書記も務めました。
- 資格や表常等:
資格等:2級造園技能士、英検準2級、ワープロ検定2級、アグリマイスター・プラチナ
FFJ検定特級位、小型車両系建設機械特別教育修了
表彰等:全国平板測量觉找大会出場、FF 丁近幾大会意見発表Ⅰ類優秀賞、FF J大阪府大会意見発表Ⅰ類最優秀賞、全国農業関係高等学校エッセイコンテスト最優秀賞、全国高校生環境スピーチコンテスト最優秀賞、高校生小論文コンクール優良賞、高校生自由研究コンテスト入賞、高校生生きもののつぶやきフォトコンテスト優秀賞
- 園芸高校に興味のある皆さんへ:
園芸高校は、大阪の府立高校の中で面積が最大で、川や池、庭園、畑、果樹園、温室があり、緑豊かな環境に恵まれ、潤いのある高校生活を楽しむことができます。また、校内にはタヌキやキツネ、アライグマ、イタチ、カワセミ、イシガメ、アオダイショウ、ナマズ、コイ、カブトムン、ノコギリクワガタ、ギンヤンマ、アサギマダラなど100種類以上の生きものが生息しており、学校自体が巨大なビオトープ空間となっています。このような生きものとの出会いには、驚きや癒しを感じますが、農作物を荒らされることもあり、共生の難しさを痛感します。生物多様性や外来種問題などについても知識だけではなく、日々の学校生活で悩みながら解決の糸口を探し続ける、園芸高校には本当の学びがあります。