環境緑化科の活動ブログ

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環境緑化科 大学合格者の合格体験記

環境緑化科 大学合格者の合格体験記です。

○進路先

 

公立鳥取環境大学環境学部環境学科(公募推薦入試)

 

○合格までの流れ

 

私は中学時代から公立鳥取環境大学の小林先生の本を愛読していたので、園芸高校の学校説明会の時から意識していました。高1から毎夏オープンキャンパスに参加して、在学中の園芸高校卒業生にも情報をいただくことができました。鳥取環境大は無料のバスを用意してくださるのでありがたかったです。

大学進学組の3年生の先輩が残って勉強しているのを1年から見ていて、私は小学生の頃から作文を書いたり人前で喋ったりが苦手ですが、AO入試・公募入試は小論文やディベート、面接があるので、それをカバーできるくらい、学校の成績(評定)を高くして、部活での学会発表や公募論文への応募・受賞実績をつけないといけないと思いました。また、進学フェアなどでも大学の担当の先生にアドバイスをいただくなど、情報を収集することを意識していました。

 

AO入試は志願書の作成にかなり苦労しました。書いても書いても納得いくものがかけずに徹夜もして、ギリギリになりました。大学入試改革が来年度あるせいなのか、倍率も高くて、試験問題も難しかったです。残念ながら不合格でした。スーパーはくとに乗って鳥取に入り、2日間、鳥取のホテルに泊まることで受験に慣れることはできたと思います。

 

公募推薦入試は背水の陣で臨んだので、面接練習を最後まで先生がたに協力していただいただけでなく、ホテルでもギリギリまでYouTubeで面接攻略法を見たり、試験会場も順番を待つ間敷地の樹に向かってイメージトレーニングをし続けました。

幸い小論文が関心のあるテーマでAO入試よりは書けました。倍率が高くて、ライバル校からもたくさん受けていたので、一緒に受けたSくんと合格できて本当に嬉しかったです。

 

 

○入っていた部活を教えてください(ビオトープ部)

 

私は、ビオトープ部に所属していました。中2の春、博物館の中高生クラブで参加した昆虫学会(大阪府大が会場でした)で、園芸高校のバタフライガーデンを見てこの高校に入りたい、と他の高校は受けませんでした。その時は何学科かわからなかったし、何部かもわからず、1月にあった卒業発表を見学させてもらって、カシノナガキクイムシの防除の発表をみて、屋外で研究活動をしたいと環境緑化科に決めました。入学してすぐ、バタフライガーデンを指導されたN先生はビオトープ部の顧問で、環境緑化科の農業クラブだったのでラッキーでした。猪名川や箕面の山、スカイビルのバタフライガーデンなどあちこち1年から連れて行ってもらっていました。カシノナガキクイムシのトラップで捕まえた虫の同定(種類やオスメスを区別して記録する)を任されて、学会発表も少しずつ連れて行ってもらえるようになりました。箕面の山の中の池でブルーギルを釣って周辺の昆虫の生息状況を調べたり、五月山にカシノナガキクイムシのトラップを仕掛けるのをハイカーの方たちにお願いしたり、学校の外でもたくさん研究させてもらえました。

SSHの発表活動、SDGsなどのエコ関連の発表活動、昆虫学会・動物学会・魚類学会、林野庁などで発表をさせてもらいました。大学の公募論文の授賞式なで関東へ行かせてもらったこともあります。

カブトムシ(成虫・幼虫)を販売したり、小さい子に説明したり、という活動にも力をいれていました。

 

○3年間での1番の思い出

 

花と緑の博覧会協会と人と自然の博物館主催の、高校生台湾生き物ツアーに高3で参加できたことです。高2の時は、準備が悪くて面接で不合格でした。高3で再チャレンジして行けることになり、先生方も送り出してくださったので、ありがたかったです。1週間のツアーで日本全国の高校生、台湾の高校生40人といろいろな野外観察活動ができました。

 

○3年間で1番頑張ったこと

 

高2でFFJ全国大会(鹿児島大会)に出場したことです。大阪府代表になったものの、覚えることが多くて、なかなか集中できず、プレッシャーとの戦いでした。最優秀賞はのがしたけれど、優秀賞を持ち帰ることができてよかったです。

 

○資格取得

 

3級造園技能士

FFJ特級位

生物分類検定4級

小型特殊車両免許

刈払機免許

日本農業検定3級

 

○賞状

 

日本昆虫学会第79回大会ポスター賞

 

○園芸高校に興味のある皆さんへ

 

私は中学時代、職業訓練で日本庭園の管理を体験したことで、もともと昆虫や水生動物、爬虫類などに興味がありましたが、植物にも興味がひろがり、園芸高校はその意味では広大な敷地内でたくさんの観察ができる、生物好きにはパラダイスです。

普通科ではなかなか体験できない、実習活動や発表活動を通じて、引っ込み思案で喋るのが苦手だった私も、人前でしゃべったりカブトムシ販売で大きな声で呼び込みができるようになりました。農業クラブの副会長にも立候補して選挙演説できるようにもなりました。

就職に強いイメージの実業高校ですが、研究活動のための環境も充実しています。

高校生なのに大学のゼミに入ったような気持ちで毎日過ごせました。

一度学校見学に来てください。他の高校にはない魅力を感じていただけると思います。