わけがわからないよ
冬はせん定の季節。果樹の栽培管理で最も難しい作業のひとつです。
1月頃の果樹園でよく聞こえてくる言葉「わけがわからないよ」。
2年生の果樹の授業では様々な果樹のせん定を座学と実習を通して学びます。
せん定はただ枝を切る作業ではありません。各枝への養分分配や配置、各果樹の果実の付き方などを考慮しなければ美味しい果実はつかないのです。
どういった切り方をすれば、枝がどのように成長していくか樹の将来を考えながら切らなければならないわけです。
せん定を学び始めの生徒はみんな言います「わけがわからないよ」と。
しかし、法則を座学で学び、実践を繰り返すことで、だんだんとわかっていきます。
共通する基本的なルールを理解すれば、どんな果樹にも対応できるようになります。
学期の終わりには教員の助言なしでせん定ができる猛者も出てきます。