第11回探求創造を実施しました。
11月6日(土) 炭焼きについて学習するため、能勢町の小谷義隆さんを訪問しました。
小谷さんは、能勢さとやま創造館を立ち上げ、菊炭師として炭焼きを継承されています。
大阪北部の能勢町や兵庫県川西市などで古くから生産されてきた炭は、集荷場所が池田であることから、池田炭と呼ばれてきました。
また炭の断面が菊の花に似ていることから、菊炭とも呼ばれ、炭の焼ける香りや音に風情があり、火力、持続力とも優れていることなどから、茶道の千利休にもちょう愛されるなど、茶道の作法に欠かすことができません。
一方、炭焼きの後継者が不足していること、原料となるクヌギの木が少なくなっていることなどが大きな問題となっています。
また、クヌギを育てることは、里山を保全することにもつながることから、炭焼きを継承していくことが大切になってきています。
生徒たちは、8時40分に学校に集合し、貸し切りバスを利用し、能勢町に向かいました。
プログラムとして、小谷さんからの挨拶のあと、ビデオを鑑賞し、「茶の湯炭としての菊炭の特徴やその歴史」「クヌギを育てる山の現場の課題とこれからの山を作るための私たちの取り組み」について講義を受けました。
特に、地元住民だけでなく都市部からのボランティアなどとの協働が必要であることを学びました。
その後、実際に植樹地に登り、植樹や獣害などの山の課題について学び、実際に雑木の除伐作業を行いました。
簡単な作業でしたが、急斜面で安全に作業を行うことの難しさと大切さを学ぶことができました。
また、能勢町の山で採取されたクヌギのドングリについては、学校に持ち帰り育て、環境緑化科で苗にし、お返しするといった本校と能勢町との連携をスタートさせることができました。